エンジニアリングに関する2021年の活動ふりかえり

はじめに

この記事は2021年の個人的な活動を振り返るものです。

早いもので2021年も終わりを迎えつつありますが、今年も業務やコミュニティからたくさんの技術を学び、ブログや登壇を通して多くのエンジニアの皆様と内容を共有できたなぁ、としみじみ振り返っています。

僕自身、様々な方々とクラウドネイティブ技術に関して共有したりディスカッションすることが好きな一心で取り組んできましたが、今年は特にAWS x コンテナ技術を中心に、サービスの解説記事やアーキテクチャ事例などを取り上げてきました。 来年以降も質の高い内容を学びつつも、オープンな場で技術者の皆様と一緒に技術やコミュニティを盛り上げていけるよう、この場を借りて一年を振り返ってみたいと思います。

AWS関連のブログ記事投稿

今年はAWSを中心にNLBに関するディープな仕様に対する設計ポイントや、AWSマネジメントコンソールのハックなど、興味の赴くままに、かつあまり他の方が踏み込んでいないニッチな領域を取り上げてみました。ただ、反省はしていません。

iselegant.hatenablog.com

iselegant.hatenablog.com

まだまだ記事ネタのストックは多数あるものの、思うようにモチベーションと時間を確保できず、全然投下できなかったのが若干心残りです。 また、ブログ執筆をしていると、理解してもらうための表現を熟考したり、こんな内容も載せたほうが良いんじゃないか、など熟考してお蔵入りしてしまう傾向もあり、もったいないなぁ、と感じています。 来年はカジュアルに投稿して多くの情報を届けたいなと考えています。

JAWS-UG運営と登壇

JAWS-UG コンテナ支部運営メンバーとして、今年は2回ミートアップの企画に携わりました。

jawsug-container.connpass.com

jawsug-container.connpass.com

僕が運営メンバーとして参加した2019年から俯瞰すると、コンテナやクラウドネイティブ関連技術もだいぶ浸透してきており、質が高い実践的な発表内容が多く、僕も大変多くのことを学ぶ機会となりました。 その中で、今年発表されたAWS App Runnerに関するLTや、今年から立ち上がったJAWS-UG SRE支部へのLTに参加しました。

speakerdeck.com

speakerdeck.com

僕はAmazon ECS/AWS Fargateを中心にしたコンテナアーキテクチャの設計や構築、知識に多少の強みがあると自負しています。 一方、いわゆるCloud Native領域のOSSであるKubernetesを中心としたエコシステムの技術に明るくはありません。 特にCloudNative Daysで登壇された方々の資料はどれも学びが深く、尊敬の眼差しで勉強させていただきました。

AWS DevDay Onlineへの登壇

2019年に引き続き、AWS Dev Day OnlineのCfPに応募し、ありがたいことに採択いただきました。 僕自身が業務としてテックリードのポジションでお客様のサービスを担当していることもあり、テーマとして「AWSにおけるアプリチームとインフラチームのコワーク設計」と題してコンテナ技術を活用するシステムのチームコミュニケーションに焦点を当てて発表させていただきました。

speakerdeck.com

色々なフィードバックをいただくことができ、次回のチャレンジに対する励みになっています。

技術同人誌の新刊執筆

ブログ執筆や各種登壇で割とお腹がいっぱいな状態ですが、今年は優秀な仲間とともに、IaC(Infrastructure as Code)とマルチクラウドをテーマに技書博・技術書典向けの書籍を2冊執筆しました。

booth.pm

booth.pm

ある領域の技術を体系的に理解・整理し、読者の理解とその先のアクションを意識して表現しながらアウトプットすることは、決して簡単なことではないと思います。しかし、伝えたかった内容が読者に届き、フィードバックを頂いた瞬間は何事にも変えられないですし、何よりも自分が技術を学ぶモチベーションにもなります。

来年も共著者の馬勝さんと新刊を執筆しようと意気込んでいるので、興味ある方は是非ウォッチいただけると嬉しいです。 ※サービスメッシュやGoogle Cloud x コンテナあたりでのテーマで執筆を考えています

商業誌の執筆:AWSコンテナ設計構築[本格]入門

昨年、商業誌を執筆する機会をいただき、今年ついに校了に至りました。

www.amazon.co.jp

2020年春から企画が上がったのですが、途中執筆モチベーションが下がってしまい、実に1年半もの時間を費やしてしまいました。 ただ多くの時間を費やした分、これからECS/Fargateをプロダクション環境で活用していくエンジニア向けに良い内容を届けられたと思います。

共著者の馬勝さんや監修者の佐々木さん、出版社の担当者やレビューしてくれた多くのエンジニアの方々、拙書を購入してくださった読書の方々には感謝しきれません。

ブログ執筆と同様、書籍執筆期間中は取り上げる技術のスコープやストーリー、想定読者のニーズや底上げを目指すレベルなど、あれやこれや考えてなかなか筆が乗らず、とてもしんどい状況でした。 一方、執筆を通して、専門性を享受できる裏に著者の大変な努力があることを改めて感じることができたのは、大変大きな収穫です。改めて、全ての著者の方に心から尊敬するきっかけとなりました。

2022年の活動に向けて

改めて、今年オンライン/オフライン問わず、僕と関わりをもってくれた方々、本当にありがとうございました。人と技術に恵まれ、とても良い年を過ごすことができました。

一方、2021年はアウトプットを通して多くのエンジニアとのコミュニケーションを目指したものの、単方向のコミュニケーションが多くなりがちになってしまったことは若干の後悔です。

TwitterやDM上でディスカッションの約束をしたのに、時間が取れなく流れてしまった方々、申し訳ないです💦

2022年は、MeetyやSpace、オフラインのミートアップなどを通して、様々なエンジニアの方とのディスカッションしたりクラウド技術業界を盛り上げる一端を担うことができればと思います。 一緒にクラウド技術を盛り上げたり、エンジニアとして共に成長したい方々、ぜひぜひお話しましょう! 加えて、技術書執筆や登壇を考えている方のサポートもしたいな、と思っています。 チャレンジを考えている方は是非ご連絡ください。

また、昨年に引き続き、今年もAWS Partner Ambassadorとして幅広くAWSのサービス技術に触れ、深みを知り、引き続きブログなどを通してAWS x コンテナ技術の普及で日本・世界を盛り上げて行きたいと思います。

ではでは、2022年もよろしくおねがいします🙏